*食育の部屋

 学園では食育の実践に力を入れています。畑作業・田作業を通して、土作りから作物の生産、口に入り身体の源となる食に関して、食育担当指導者が実践その他を綴ります。

 

『20期生食育の部屋』

『懐かしい原体験』

11月に入ってすぐに、霜が降りました。山の色も毎日変化していてとてもきれいです。寒くなると空気が澄んで、空も山ももっときれいに見えるようになるので楽しみです。私は季節の匂いが好きで、ふとした時にかおる冬の匂いにわくわくしています。山村留学をしていた時に感じていた寒さ、空気の匂い。センターの暖炉の匂い。その匂いを感じると懐かしい気持ちになります。

 先月の台風の影響で、田んぼの干してあった稲が稲架ごと倒れてしまう被害が出ました。幸いセンターの田んぼは無事でしたが、私の弟がお世話になっていた農家さんの田んぼが台風の被害にあいました。ちょうど農家中だったので私も稲架の修復のお手伝いをさせてもらいました。

稲が水に浸かって重たくなっているし、乾いていたところで倒れてしまったため、わらが痩せてポロポロと束から抜けてしまい、落穂がたくさん出てしまうし、田んぼはぬかるんでいて足は取られ、大変な作業でした。泣きっ面に蜂なんてもんじゃないよ…。と母さんは言いながらも、「まぁ何とかなるから大丈夫だよ。」と言うのです。そんな風に言えるのは、今までにもこんな困難があっても、お二人でずっとやってきたからなんだろうなと、農家の父さんと母さんの強さを感じました。

田んぼの土の匂い、稲の匂い、少し肌寒いけど太陽が当たっているときぽかぽかする温かさと日が落ちたとたんに冷え込む空気。ぬかるんだ田んぼ。休憩の時に母さんが出してくれたお茶の温かさ、美味しいお漬物、山留中の思い出話、甘い草餅、この時期ならではの私が大好きな栗の渋皮煮。農家生活中のお手伝いが大好きだった私には、なんだか全てが懐かしく思い出されました。今回お手伝いに伺って、自分の原体験をふり返ることができました。

収穫祭が終わったら、自分がお世話になった農家にも遊びに行こうと思います。  (M)

2018.8.31

『夏の野菜』

 8月に入ってから、食材の買い出しで購入する野菜がかなり少なくなりました。センターで夏野菜が採れるようになる前は、トマトやきゅうり、なすやピーマンも購入していましたが、センターの畑で収穫できるようになってからは本当にこれだけでいいのか…と心配になるくらい買い物の量が減って、いつもの半分の量で済んでしまうようになりました。今では毎日ぼこぼこ採れる野菜たちを何に使おうかと頭を悩ませるほどです。

 私が山留していた時も、野菜は採れたてが一番美味しいなと思って食べていましたが、大人になってさらにそう感じるようになった気がします。買ってくる野菜たちも、どこかの農家さんが丹精込めて作ってくれたものですが、畑で採れたての野菜と、買ってきた野菜とではこれだけ味が違うのだから驚きです。子ども達も自分の畑で収穫した野菜を嬉しそうに厨房に持ってきては「今日ぼくのズッキーニ使ってね!」「今からこのきゅうり食べていい?」「ピーマン好きじゃなかったけど、この前のやつは美味しかったからまた作ってよ!」「トウモロコシ茹でたいからお鍋貸して!採れたてが一番甘いんだよね!」と、夏野菜を堪能しています。5年生のY子は「採れたてだとそのままがおいしい」と言ってきゅうりを塩も何もつけず美味しそうに丸かじりしています。

 食育指導として野菜の紹介をするために野菜の事を調べているとそういえば自分が山留していたころもこんな話を聞いていたなぁと懐かしい気持ちになります。

「トマトはナス科だからナスの仲間だよ。ちなみにピーマンとじゃがいももナス科だよ。」

「えーーーー‼そうなんだぁ‼」

いつもみんなの反応が楽しみなのです。    (M)

 

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